理念・教育方針

建学の精神「行学一体・報恩感謝」のもとで養う3つの力

「智慧」「慈悲」「身心」この3つを囲む円を「円相(えんそう)」といい、仏教・禅の世界で、悟りや真理、宇宙、理想の人格を現しています。「円」は、円満・穏やかなさまを表し、良き仲間との縁(つながり・出会い)を廻らせることによって、円満・穏やかな理想的人格に近づくことを意味します。自己を磨き、人のために尽くす深い慈しみの心をもった品位ある人を育てたい。それが私たちの思いです。

智慧(ちえ)

教師と生徒の心のふれあいを大切にし、中・高・大一貫教育を推進するとともに、学力の向上を重視し、各自の能力・適正に応じた密度の濃い教育を推進して、それぞれの志望に応じた進路の実現を目指しています。

慈悲(じひ)

「一人ひとりがかけがえのない存在である」ことを自覚し、豊かな情操を育て、思いやりの心を育てます。なごやかさのなかにも規律正しい学校生活を通じて、基本的な生活習慣を身につけた、自律心を持った人間を育てます。

身心(しんじん)

充実したさまざまな施設を利用して、スポーツや文化の諸活動を通じ、豊かな心と健全な身体を養います。

本校の教育方針

仏教精神に基づく豊かな人間性の育成

建学の精神「行学一体・報恩感謝」に基づき、智慧と慈悲の心を育みます。

大学までの一貫教育の推進

お互いに尊重しあい、磨きあいながら共に参画する社会に適応した教育を実践します。

特色ある教育活動の実践

知・徳・体のバランスのとれた感性豊かで自立した人間づくりをめざします。

一人ひとりを大切にする教育の実践

生徒と教師のふれあいを重視し、充実したキャンパスライフづくりを図ります。

校長挨拶

学校法人・愛知学院・愛知高等学校は、明治9年(1876年)に仏教・禅宗の曹洞宗によって創立された伝統校です。

創立以来、「行学一体・報恩感謝」を建学の精神に掲げ、仏教精神に基づき社会に役立つ人間の育成を目指す男子校として教育活動を実践してきました。

平成になり、「男女雇用機会均等法」などが施行され、「男女が互いに尊重しあい切磋琢磨しながら共に参画する社会」に対応した教育が求められる中、平成17年度より(中学は平成16年度より)、開校以来続く仏教精神に基づく豊かな人間性を養う教育理念を継承しつつ、男女の別なく知徳体を体得した有為な人間の育成を図るべく、「共学の進学校」をスローガンとして進んでまいりました。

共学後十数年が経過し、新たな時代に向けて社会が大きく変化している現在、未知の問題に対し、多様な人々と協力しながら主体的に物事を解決ができる人間の育成と新たな価値を創造していくために必要な資質・能力の育成などにも力を入れてまいります。

今後も愛知高等学校が益々発展していくよう、皆様方の温かい御支援や御助言を賜りたいと存じます。

学校法人愛知学院 愛知高等学校 校長

日下 照方